シカ(鹿)の参考資料
シカは、国内において縄文時代から多く出土しています。縄文時代には、シカとイノシシはほぼ同率出土しており、縄文時代出土獣骨の二大獣骨になります。不思議なことに、縄文時代にイノシシは土製品が多く製作されているのに対し、シカはほとんど製作されていません。
◆本:シカ(鹿)
●藤田・宮路・松井(2008)
藤田正勝・宮路淳子・松井 章
2008年
「第7章.大型野生哺乳類」
松井 章編
京都大学学術出版会
pp.177-211
*イノシシ・ニホンジカ・カモシカ・ツキノワグマの骨格図が掲載。
◆論文・雑誌:シカ(鹿)
●石丸(2007)
石丸恵利子
2007年
「山間地域における縄文時代の狩猟と遺跡の利用形態:帝釈峡遺跡群の洞窟・岩陰遺跡の検討」
第24号
pp.1-23
*イノシシとニホンジカの時期別・遺跡別部位出現頻度が掲載されている。
●西本(2002)
西本豊弘
2002年
「哺乳動物骨格図集(1)」
第19号
pp.93-119
*ムササビ・ノウサギ・タヌキ・アナグマ・カワウソ・キツネ・イヌ・サル・イノシシ・シカの骨格図が掲載されている。
●白木・西本(1994)
白木紀子・西本豊弘
1994年
「縄文時代のシカ・イノシシの大きさの変異」
第2号
pp.39-52
*上腕骨(遠位部)・橈骨(近位部)・脛骨(遠位部)の計測値が掲載されている。
●本郷(1991)
本郷一美
1991年
「哺乳類遺存体に残された解体痕の研究:鳥浜貝塚85区出土の獣骨をとおして」
第29集
国立歴史民俗博物館
pp.149-195
*シカとイノシシの解体痕の研究。