イヌ(犬)・オオカミ(狼)の参考資料

 イヌ(犬)は、オオカミ(狼)を家畜化したものだと推定されています。これまで、最古のイヌは、シリア共和国のドゥアラ洞窟から出土した、約35,000年前から30,000年前のものだと考えられています。イヌは、人間と最長の関係を持つペットということになるでしょう。

 国内では、縄文時代の遺跡から多く出土しています。縄文時代には、イヌとヒトが合葬されている例も多く知られています。ところが、弥生時代になると明らかに食べられたと推定される事例が増加します。 

◆本:イヌ(犬)・オオカミ(狼)

『事典・人と動物の考古学』
『事典・人と動物の考古学』

●西本(2010)

 

西本豊弘

2010年

「イヌ」[pp.156-159]

「オオカミ」[pp.226-227] 

『事典・人と動物の考古学』

西本豊弘・新美倫子編

吉川弘文館

 

『動物考古学』
『動物考古学』

●藤田・宮路・松井(2008)

 

藤田正勝・宮路淳子・松井 章

2008年

「第6章.中・小型哺乳類」

『動物考古学』

京都大学学術出版会

pp.147-176

 

*ニホンザル・イヌ・カワウソ・キツネ・タヌキ・アナグマ・テン・イタチ・ノウサギ・ムササビの10種類の骨格図が掲載されている。

『人と動物の日本史1.動物の考古学』
『人と動物の日本史1.動物の考古学』

●西本(2008)

 

西本豊弘

"1.イヌと日本人"

「Ⅲ.家畜と日本人」

『人と動物の日本史1.動物の考古学』

西本豊弘編

吉川弘文館

pp.180-191

 

『人と犬のきずな』
『人と犬のきずな』

●田名部(2007)

 

田名部雄一

2007年

『人と犬のきずな』

裳華房

『日本産哺乳類頭骨図説』
『日本産哺乳類頭骨図説』

●阿部(2007)

 

阿部 永

2007年

「図106.オオカミ」[p.108]

「図107.ノイヌ」[p.109]

「イヌ属」[p.243-245] 

『日本産哺乳類頭骨図説』

北海道大学出版会

 

*2000年に出版され、2007年に増補版が出版。

『日本の動物はいつどこからきたのか』
『日本の動物はいつどこからきたのか』

●相見(2005)

 

相見 満

2005年

"ニホンオオカミはなぜ消えたのか"

「6.絶滅した動物たち」

『日本の動物はいつどこからきたのか』

京都大学総合博物館編

pp.87-93

『動物と人間の歴史』
『動物と人間の歴史』

●江口(2003)

 

江口保暢

2003年

「第2匹.イヌ:犬は友達」

『動物と人間の歴史』

築地書館

pp.15-46

 

*「第2章」ではなく、「第2匹」と書かれているところに著者の遊び心がうかがえます。 

『動物と人間の歴史』
『動物と人間の歴史』

●江口(2003)

 

江口保暢

2003年

「第1匹.オオカミ:狼が来た!」

『動物と人間の歴史』

築地書館

pp.1-13

 

*「第1章」ではなく、「第1匹」と書かれているところに著者の遊び心がうかがえます。 

『イヌの動物学』
『イヌの動物学』

●猪熊(2001)

 

猪熊 壽

2001年

『イヌの動物学』

[アニマルサイエンス3]

林 良博・佐藤英明編

東京大学出版会

●西本(1999)

 

西本豊弘

1999年

「第9章.家畜その1:イヌ・ブタ・ニワトリ」

『考古学と動物学』

西本豊弘・松井 章編

同成社

pp.159-167

『動物と人間の文化誌』
『動物と人間の文化誌』

●塚本(1997)

 

塚本 学

1997年

「江戸時代人のイヌとのつきあい」

『動物と人間の文化誌』

国立歴史民俗博物館編

吉川弘文館

pp.18-45

『江戸時代人と動物』
『江戸時代人と動物』

●塚本(1995)

 

塚本 学

1995年

"犬と狼:生活をめぐる動物2"

「Ⅱ.生活をめぐる動物」

『江戸時代人と動物』

日本エディタースクール出版部

pp.154-174

 

 

『十二歯考』
『十二歯考』

●大泰司(1993)

 

大泰司紀之

1993年

「イヌ(戌):食肉目裂脚亜目イヌ上科・鰭脚亜目」

『十二歯考:歯が語る十二支の動物誌』

医歯薬出版

pp.18-25

『日本史のなかの動物事典』
『日本史のなかの動物事典』

●千葉(1992)

 

千葉徳爾

"犬"[pp.4-7]

"狼"[pp.22-23]

「哺乳類」

『日本史のなかの動物事典』

金子浩昌・小西正泰・佐々木清光・千葉徳爾

1992年

東京堂出版

『人間がつくった動物たち』
『人間がつくった動物たち』

●田名部(1987)

 

田名部雄一

1987年

"犬"

「犬、猫」

『人間がつくった動物たち:家畜としての進化』

正田陽一編著

東京書籍

pp.161-184

『歯の比較解剖学』
『歯の比較解剖学』

●茂原・瀬戸口(1986)

 

茂原信生・瀬戸口烈司

”13.食肉類(目)”

「第5章.哺乳類の歯」

『歯の比較解剖学』

後藤仁敏・大泰司紀之編

医歯薬出版

pp.166-171

『犬から探る古代日本人の謎』
『犬から探る古代日本人の謎』

●田名部( 1985)

 

田名部雄一

1985年

『犬から探る古代日本人の謎』

PHP研究所

『貝塚の獣骨の知識』
『貝塚の獣骨の知識』

●金子(1984)

 

金子浩昌

1984年

「食肉目:イヌ」

『貝塚の獣骨の知識:人と動物とのかかわり』

東京美術

pp.119-128

 

イヌオオカミ・タヌキ・キツネの骨格が解説されている。

『日本野生動物記』
『日本野生動物記』

●小原(1972)

 

小原秀雄

1972年

「オオカミ」

『日本野生動物記』

中央公論社

pp.13-47

◆論文・雑誌:イヌ(犬)・オオカミ(狼)

雑誌「動物考古学」第29号
雑誌「動物考古学」第29号

●岡・西本(2012)

 

岡 惠介・西本豊弘

2012年

「根付に用いられたイヌ下顎骨」

『動物考古学』

第29号

pp.61-65

雑誌「動物考古学」第29号
雑誌「動物考古学」第29号

●五味(2012)

 

五味靖嘉

2012年

「イヌの頭蓋撮影の基準について」

『動物考古学』

第29号

pp.69-84

 

*イヌの頭蓋骨の撮影基準点についての解説。

雑誌「動物考古学」第26号
雑誌「動物考古学」第26号

●長谷部(2009)

 

長谷部言人

2009年

「石器時代日本犬」

『動物考古学』

第26号

pp.81-170

[解説:茂原信生]

 

*長谷部言人[1882-1969]は、東京帝国大学医科大学を卒業後、京都帝大・新潟医専・東北帝大を経て、東京帝大理学部人類学科を創設した人類学者。「日本人の脊柱」で医学博士を、この「石器時代日本犬」で理学博士を取得。

雑誌「動物考古学」第25号
雑誌「動物考古学」第25号

●西中川・福島・谷山・池田・土岐・小山田・松元(2008)

 

西中川 駿・福島 晶・谷山 敦・池田省吾・土岐学司・小山田和央・松元光春

2008年

「イヌの骨計測値から骨長ならびに体高の推定法」

『動物考古学』

第25号

pp.1-11

雑誌「動物考古学」第19号
雑誌「動物考古学」第19号

●西本(2002)

 

西本豊弘

2002年

「哺乳動物骨格図集(1)」

『動物考古学』

第19号

pp.93-119

 

*ムササビ・ノウサギ・タヌキ・アナグマ・カワウソ・キツネ・イヌ・サル・イノシシ・シカの骨格図が掲載されている。 

「週刊日本の天然記念物」第13号
「週刊日本の天然記念物」第13号

「日本犬」

『週刊日本の天然記念物:動物編』

第13号

2002年

小学館

雑誌「動物考古学」第13号
雑誌「動物考古学」第13号

●小野・高橋(1999)

 

小野美喜夫・高橋信武

1999年

「オオカミの根付け」

『動物考古学』

第13号

pp.73-76

雑誌「動物考古学」第11号
雑誌「動物考古学」第11号

●鎌田(1998)

 

鎌田祐二

1998年

「縄文時代のヒトとイヌの合葬墓」

『動物考古学』

第11号

pp.75-87

雑誌「動物考古学」第11号
雑誌「動物考古学」第11号

●菅谷・樋泉(1998)

 

菅谷通保・樋泉岳二

1998年

「茂原市下太田貝塚の集団墓と動物の埋葬:ヒト・イヌ・イノシシ類の埋葬」

『動物考古学』

第11号

pp.69-74

雑誌「動物考古学」第8号
雑誌「動物考古学」第8号

●直良(1997)

 

直良信夫

1997年

「獣骨製根付け」

『動物考古学』

第8号

pp.83-109

[付記:春成秀爾]

 

*イヌ及びオオカミの上顎骨や下顎骨を使った根付けについて解説されている。

雑誌「動物考古学」第8号
雑誌「動物考古学」第8号

●山田(1997)

 

山田康広

1997年

「縄文家犬用途論」

『動物考古学』

第8号

pp.37-53

雑誌「動物考古学」第8号
雑誌「動物考古学」第8号

●内山・松村(1997)

 

内山幸子・松村博文

1997年

「イヌの頭蓋骨の多変量解析:浜中2遺跡出土の続縄文犬を中心に」

『動物考古学』

第8号

pp.1-20

雑誌「動物考古学」第1号
雑誌「動物考古学」第1号

●山田(1993)

 

山田康弘

1993年

「縄文時代のイヌの役割と飼育形態」

『動物考古学』

第1号

pp.1-17

「国立歴史民俗博物館研究報告」第29号
「国立歴史民俗博物館研究報告」第29号

●茂原(1991)

 

茂原信生

1991年

「日本犬に見られる時代的形態変化」

『国立歴史民俗博物館研究報告』

第29集

pp.89-107

「人類学雑誌」第95巻第3号
「人類学雑誌」第95巻第3号

●茂原・小野寺(1987)

 

茂原信生・小野寺 覚

1987年

「鎌倉材木座遺跡出土の中世犬骨」

『人類学雑誌』

第95巻第3号

pp.361-379

 

*J-STAGEにリンクさせています。

「人類学雑誌」第94巻第3号
「人類学雑誌」第94巻第3号

●江原・松本・木下(1986)

 

江原昭善・松本 真・木下 実

1986年

「朝日西遺跡出土の犬骨について」

『人類学雑誌』

第94巻第3号

pp.307-313

 

*J-STAGEにリンクさせています。

「人類学雑誌」第92巻第3号
「人類学雑誌」第92巻第3号

●茂原・小野寺(1984)

 

茂原信生・小野寺 覚

1984年

「田柄貝塚出土の犬骨について」

『人類学雑誌』

第92巻第3号

pp.187-210

 

*J-STAGEにリンクさせています。