時代別獣骨報告(楢崎修一郎が報告したもののみ)
私がこれまで報告してきた獣骨を、時代別に分けてみました。群馬県には、縄文時代の貝塚がほとんど無いのですが、縄文時代の獣骨が残存していたのは、すべてよく焼かれているからです。骨は、焼かれるとよく残存します。
時代別では、圧倒的に「中近世」が多く、次に「近世」、その次が「縄文時代」となるのは前出の理由からです。その他の、「古墳」・「古代」・「中世」は同じぐらいです。「中近世」というくくりになるのは、「中世」か「近世」か決めることが困難な「溝」から出土している事例が多いからです。
註:報告者名は、連名の場合のみ記載しています。記載されていないものは、単独報告です。
◆縄文時代
●2009年
・「横壁中村遺跡(9)住居出土獣骨」、『横壁中村遺跡(9)』、群馬埋文第466集、p.349[イノシシ・シカ]
・「横壁中村遺跡29区6号住居出土獣骨」、『横壁中村遺跡(8)』、群馬埋文第462集、pp.221-223[イノシシ・シカ]
●2008年
・「横壁中村遺跡土坑出土獣骨」、『横壁中村遺跡(6)』、群馬埋文第436集、pp.293-296[イノシシ・シカ]
●2007年
・「長野原一本松遺跡5区2号配石出土獣骨」、『長野原一本松遺跡(2)』、群馬埋文第409集、p.309[シカ]
◆弥生時代
〈2012年3月現在、報告事例無し〉
◆古墳時代
●2011年
・「東田之口遺跡出土馬歯」、『東田之口遺跡』、群馬埋文第523集、pp.336-337
●2008年
・「西川原古墳群出土馬歯・馬骨」、『西川原古墳群』、群馬埋文第442集、pp.58-59[ウマ]
●2007年
・「中郷田尻遺跡出土獣骨」、『中郷田尻遺跡』、群馬埋文第412集、pp.135-137[ウマ]
◆古代
●2007年
・「中郷田尻遺跡出土獣骨」、『中郷田尻遺跡』、群馬埋文第412集、pp.135-137[ウマ]
●2006年
・「高源地東Ⅰ遺跡出土獣骨」、『高源地東Ⅰ遺跡』、群馬埋文第383集、p.416[ウマ]
◆中世
●2007年
・「上郷岡原遺跡出土獣骨」、『上郷岡原遺跡(1):第4分冊・自然科学分析編』、群馬埋文第410集、pp.78-79[ウマ]
●2006年
・「高崎城ⅩⅤ遺跡出土獣骨」、『高崎城ⅩⅤ遺跡』、群馬埋文第369集、pp.223-230[イヌ・ウマ・シカ・ブタかイノシシ]
・「元総社小見内Ⅹ遺跡出土獣骨」、『元総社蒼海遺跡群(5)』、前橋市埋蔵文化財発掘調査団、pp.93-94[ウマ]
◆中近世
●2010年
・「横壁中村遺跡(10)出土中近世獣骨」、『横壁中村遺跡(10)』、群馬埋文第488集、pp.232-234[ウマ・シカ]
・「斉田中耕地遺跡出土馬歯」、『斉田中耕地遺跡』、群馬埋文第484集、pp.256-257
●2009年
・「古氷条里制水田跡出土獣骨」、『古氷条里制水田跡・二の宮遺跡』、群馬埋文第459集、p.67[ウマ]
・「白井北中道Ⅲ遺跡出土馬歯」、『白井北中道Ⅲ遺跡(1)』、群馬埋文第455集、pp.233-234[ウマ]
●2008
・「福島飯玉遺跡出土馬歯」、『福島飯玉遺跡』、群馬埋文第446集、p.164
・「横壁中村遺跡土坑出土獣骨」、『横壁中村遺跡(6)』、群馬埋文第436集、p.293-296[ウマ・シカ]
●2007年
・「引間六石遺跡・引間松葉遺跡・塚田的場遺跡・塚田中原遺跡出土獣骨」、『引間六石遺跡』、群馬埋文第397集、pp.304-312
●2006年
・「棟高辻久保遺跡出土獣骨」、『棟高辻久保遺跡』、群馬埋文第377集、pp.451-457[ウシ・ウマ・ブタかイノシシ]
・「綿貫小林前遺跡出土獣骨」、『綿貫小林前遺跡』、群馬埋文第365集、p.715[ブタかイノシシ]
●2005年
・「塚田村東Ⅳ遺跡・塚田中原遺跡0区・引間松葉遺跡Ⅲ出土獣骨」、『塚田村東Ⅳ遺跡・塚田中原遺跡(0)区・引間松葉遺跡(Ⅲ区)』、群馬埋文第347集、p.320[ウマ]
・「石原東遺跡出土獣骨」、『石原東遺跡』、群馬埋文第340集、pp.333-334[イヌ・ウマ]
●2004年
・「荒砥宮田遺跡出土馬歯」、『荒砥宮田遺跡Ⅱ』、群馬埋文第336集、pp.229-230[ウマ]
●2003年
・「元総社西川遺跡・塚田中原遺跡出土獣骨」、『元総社西川遺跡・塚田中原遺跡』、群馬埋文第323集、pp.360-362[イヌ・ウマ]
・「稲荷塚道東遺跡出土馬歯・馬骨」、『稲荷塚道東遺跡』、群馬埋文第320集、pp.172-175[ウマ]
・「菅谷石塚遺跡出土馬骨」、『菅谷石塚遺跡』、群馬埋文第313集、p.174・p.178[ウマ]
●2002年
・「鶴光路榎橋遺跡出土獣骨」、『鶴光路榎橋遺跡』、群馬埋文第294集、pp.192-197[ウシ・ウマ]
●2001年
・「元総社西川遺跡出土馬歯」、『元総社西川遺跡』、群馬埋文第288集、pp.91-93[ウマ]
◆近世
●2012年New!
・「第4章・7.東宮遺跡出土獣骨」、『東宮遺跡(2):遺物編』、群馬埋文536集、pp.480-485[ウマ・イヌ・ネコ・シカ・アナグマ・ウサギ・ブリ]
●2010年
・「6.馬歯鑑定」、『西野原遺跡(5)(7)』、群馬埋文第488集、pp.225-231[ウマ]
●2007年
・「大鷲遺跡出土馬歯」、『大鷲遺跡』、群馬埋文第419集、p.242[ウマ]
・「細谷八幡遺跡出土馬骨」、『細谷南遺跡・細谷八幡遺跡』、群馬埋文第394集、pp.318-327[ウマ]
●2006年
・「高源地東Ⅰ遺跡出土獣骨」、『高源地東Ⅰ遺跡』、群馬埋文第383集、p.416[ウマ]
・「高井桃ノ木遺跡出土馬歯・馬骨」、『高井桃ノ木Ⅲ遺跡:総集編』、群馬埋文第385集、pp.49-50[ウマ]
・「島悪途遺跡出土馬歯・馬骨」、『島悪途遺跡』、群馬埋文第376集、pp.97-100[ウマ]
●2005年
・「浜町遺跡出土馬骨」、『浜町遺跡』、群馬埋文第358集、p.325[ウマ]
・「高林三入遺跡出土馬骨」、『高林三入遺跡・八反田遺跡』、群馬埋文第357集、pp.281-286[ウマ]
・「久々戸遺跡出土獣骨」、『久々戸遺跡(2)・中棚Ⅱ遺跡(2)・西ノ上遺跡』、群馬埋文第349集、p.42[シカ]
●2003年
・「上福島中町遺跡出土獣骨」、『上福島中町遺跡』、群馬埋文第318集、pp.232-233[イヌ]
・「宿横手三波川遺跡・西横手遺跡群出土獣骨」、『宿横手三波川遺跡・西横手遺跡群』、群馬埋文第310集、pp.420-427[イヌ・ウマ・ネコ・イタチ]
●2000年
・ 「5.こうもり穴発掘調査」、『群馬県立自然史博物館調査報告書』、第1号、pp.61-67[楢崎修一郎・宮崎重雄]