◆民族推定

BURNS, Karen Ramey (1999)『Forensic Anthropology Training Manual』を改変
BURNS, Karen Ramey (1999)『Forensic Anthropology Training Manual』を改変

●民族推定

 人骨から民族を推定する際に、一番特徴が現れるのは、頭蓋骨の中でも顔面部です。

・アジア系

 アジア系は、顔面部がのっぺりとして平坦です。また、頭の前後の長さである頭長は短いのが特徴です。一般的に、寒冷適応をしています。

・アフリカ系

 アフリカ系は、顔面部の内、特に歯槽部が歯槽性突顎です。また、頭の前後の長さである頭長は長いのが特徴です。一般的に、熱帯適応をしています。

・ヨーロッパ系

 ヨーロッパ系は、顔面部の内、鼻が高く歯槽部が後退しています。また、頭蓋骨の高さが高く、幅が狭いのが特徴です。さらに、額や鼻が前方に位置しています。