◆出土獣骨和書:骨格図譜
●出土獣骨和書:骨格図譜
骨格図譜は、出土獣骨を同定する際に非常に重要なものです。出土獣骨を同定する際は、骨格図譜と同時に実物骨格標本あるいは模型標本があった方が便利ですが、それらが無い場合でもある程度は骨格図譜で同定することが可能です。
骨格図譜には、写真だけのもの・図だけのもの・写真と図の両方が掲載されているものがあります。
●松岡(2009)
松岡廣繁
2009年
NTS
1.鳥の骨格系
2.鳥の生態の多様性と骨格
3.各骨の図譜
*本書は、国内の鳥の骨格が写真で解説されており、大変、参考になります。
●松井(2008)
松井 章
2008年
京都大学学術出版会
1.動物考古学とは
2.発掘調査法・土壌選別法
3.魚類
4.両生類・爬虫類
5.鳥類
6.中・小型哺乳類
7.大形野生哺乳類
8.大形家畜
9.海生哺乳類
10.人骨
●芝田(2008)
芝田英行
2008年
どうぶつ社
・はじめに
・パート1.鎌倉の馬骨
・パート2.資料解説
・おわりに.中世鎌倉の暮らしを思う
*本書は、動物考古学者の芝田英行さんが、鎌倉の海岸で採集した馬(ウマ)の骨について部位毎に解説しています。馬(ウマ)の骨格を調べるのに、最適の本です。芝田英行さんは、動物考古学者の金子浩昌さんのお弟子さんです。
●阿部(2000)
阿部 永
2000年
1.頭骨図
2.形態の概要
3.頭骨と歯による検索表ならびに種の解説
*本書は、日本産哺乳類の頭蓋骨が、図で解説されており、大変、参考になります。なお、2007年に増補版が出版されています。
●八谷・大泰司(1994)
八谷 昇・大泰司紀之
1994年
北海道大学図書刊行会
Ⅰ.骨標本の作り方
Ⅰ-1.骨標本の作り方
Ⅰ-2.注意を要する部分などの作り方
Ⅱ.骨格(組立て)標本の作り方
Ⅱ-1.骨格標本の作り方
Ⅱ-2.骨格添付標本の作り方
Ⅱ-3.小動物の骨標本・骨格標本の作り方
附録.歯の組織標本による年齢査定法
*本書は、自分で骨格標本を作製する際に、大変、役立ちます。
●大泰司(1993)
大泰司紀之
1993年
医歯薬出版
・サル(申) ・トラ(寅)
・トリ(酉) ・ウサギ(卯)
・イヌ(戌) ・タツ(辰)
・イノシシ(亥) ・ヘビ(巳)
・ネズミ(子) ・ウマ(午)
・ウシ(丑) ・ヒツジ(未)
*本書は、『歯の比較解剖学』の簡易版となります。遺跡出土獣骨の歯の分析に参考になります。
●牧田(1992)
牧田登之
1992年
東京大学出版会
1.骨格系
2.筋系
3.内臓系
4.神経系
5.血管系
6.リンパ系
*本書は、「ニホンザル(日本猿)」の解剖図譜ですが、第1章の骨格系が、出土獣骨分析の参考になります。
●後藤・大泰司(1986)
後藤仁敏・大泰司紀之編
1986年
医歯薬出版
1.緒論
2.魚類の歯
3.両生類の歯
4.爬虫類の歯
5.哺乳類の歯
6.歯の進化
*本書は、古生物学向けの本ですが、遺跡出土獣骨の歯の分析に参考になります。
●金子(1984)
金子浩昌
1984年
東京美術
・偶蹄目(1)
・霊長目
・ウサギ目
・齧歯目
・クジラ目
・食肉目
・海牛目
・奇蹄目
・偶蹄目(2)
*本書では、様々な獣骨が写真で紹介されています。
●加藤(1979)
加藤嘉太郎
1979年
養賢堂
・骨格の部
・筋の部
・消化器の部
*本書の「骨格の部」では、馬・牛・山羊・羊・豚・犬・兎の骨格が紹介されており、大変、参考になります。