◆骨考古学:洋書
「骨考古学」は、「Osteoarchaeology」の訳です。別名「生物考古学」とも呼ばれます。この学問は、遺跡出土人骨を対象にすることが多く、現代の死体を取り扱う「法医人類学」とは少し学問的アプローチや指向性が異なります。しかし、「法医人類学」で取り扱う、性別・死亡年齢・身長・民族を推定する方法は、「骨考古学」に応用されています。
ここでは、代表的な「骨考古学」の洋書を出版された年代順にご紹介します。
●Mays(1998)
MAYS, Simon
1998年
『The Archaeology of Human Bones』[人骨の考古学]
Routledge
*本書は、出土人骨から、死亡年齢・性別を推定する方法、計測値の変異、非計測的形質、骨や歯の古病理、受傷痕、骨の化学分析、DNA分析等について解説されています。詳細は、リンクさせてある私のブログ「人類学のすすめ」をご覧下さい。
●Larsen(1997)
LARSEN, Clark Spencer
1997年
『Bioarchaeology』[生物考古学]
Cambridge University Press
*本書は、出土人骨の傷・古病理・行動・栄養等、人骨からダイナミックに読み解く方法が書かれています。詳細は、リンクさせてある私のブログ「人類学のすすめ」をご覧下さい。
●Ubelaker(1989)
UBELAKER, Douglas H.
1989年
『Human Skeletal Remains』 (2nd ed.)[出土人骨]
Taraxacum
*本書は、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館の法医人類学者、ダグラス・ウーベラカーによる教科書です。1978年に出版された、改訂第2版になります。詳細は、リンクさせてある私のブログ「人類学のすすめ」をご覧下さい。
●Brothwell(1981)
BROTHWELL, Don R.
1981年
『Digging up Bones』 (3rd ed.)
British Museum (Natural History)
*本書は、3版を重ねた名著です。イギリスの古病理学者、ドン・ブロスウェルによる教科書で、第6章は古病理学が解説されています。詳細は、リンクさせてある私のブログ「人類学のすすめ」をご覧下さい。